【牛肉のプロ直伝!】メス牛の肉が美味しい理由を徹底解説

精肉のなかでも特に美味しいとされているのが牝牛です。牝牛は肉質の柔らかく上質な脂肪を蓄えていることから、甘みとコクが強く栄養価にも優れています。

今回は牝牛が美味しい理由について詳しく解説するとともに、希少価値が高い理由や購入方法まで詳しく解説します。

牝牛が美味しい!牛の性別との関係性について

美味しい牛肉といえば、ブランド牛や和牛を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、なかでも重宝されているのが牝牛です。
牝牛とはそのままメスの牛を指し、雄の牛とは異なる肉付きや肉質であることが特徴です。
特に精肉業界では、繁殖経験がなく一度も出産していないメスの牛を牝牛と呼び、希少性が高く旨みの強い肉として多くの目利きから注目されています。
まずは牝牛が美味しいとされる理由について、まとめてご覧ください。

・若いメスの牛のため肉質が柔らかい
・筋肉量が少なく硬さや筋っぽさが少ない
・きめ細やかな肉質を持つ
・脂肪の融点が低くなめらかな舌触りを持つ

牝牛は筋肉量が少なく肉質が非常に柔らかいだけでなく、脂肪の融点が低くなめらかな舌触りを持つことが魅力です。
特に脂肪の融点が低いのは、牝牛の脂肪にパルミチン酸やオレイン酸をはじめとした不飽和脂肪酸の配合量が多いことが理由です。
不飽和脂肪酸は人間の体内では作られない重要な栄養素のため、不飽和脂肪酸を多く含む牝牛は、栄養価の高い精肉としても注目したい食材だといえます。

雄牛と牝牛の違い

一般的に広く流通している牛肉は、多くが雄牛です。
雄牛は畜産農家にとって管理が容易で体も大きく育ちやすいため、価格を抑えて流通させることが可能です。
しかし、雄牛には以下のような味わいの特徴があります。

・筋肉質で肉質が硬い個体が多い
・牝牛よりも不飽和脂肪酸の量が少ない

もちろん味は、雌雄だけでなく個体差や畜産農家、精肉店・飲食店での処理によっても左右されます。
しかし雄牛は流通させやすい一方で、味や栄養価に関しては牝牛に軍配が上がる場合が多いため、美味しい牛肉を味わいたい際は、牝牛であることに注目するのも良いでしょう。

美味しい牝牛の条件

美味しい牝牛の条件として、以下が挙げられます。

・肉色が赤くきめ細やかな見た目をしている
・きれいなサシ(脂)が入っている
・赤身と脂肪のバランスが良い

美味しい牝牛を探す条件には、さまざまな項目があります。
しかし個体差があることはもちろん、精肉の目利きは熟練のプロに任せることが一番です。
美味しい牝牛を楽しみたいと考えているのであれば、たしかな目利き力と流通経路を持つ卸売業者や精肉店、飲食店を利用しましょう。

乙川畜産食品株式会社では、高品質であることはもちろん、高いコストパフォーマンスと安全性を兼ね備えた精肉を仕入れ、飲食店や食卓にお届けしています。
直営の焼肉店や通販サイトでは、乙川畜産食品が直接目利きして仕入れた精肉を提供しているため、確かな質の精肉をお求めの方は、ぜひご利用ください。

牝牛の美味しさが出回らない理由

牝牛は美味しさと栄養価に優れた精肉である一方で、そのことが広く知られていないことも事実です。
これは牝牛の希少価値が高いことが理由として挙げられます。
牝牛が美味しいにもかかわらず、流通量が少なくなかなか出回らない理由について、4つのポイントで解説します。

コスパの問題

牝牛は管理コストや難易度が高い傾向にあり、多くの頭数を飼育することが難しいとされています。
その理由として、以下が挙げられます。

・発情期(ヒート)が訪れ気性が激しい個体もいるため
・ストレスをかけないよう広いスペースを設けて運動させる必要があるため
・牛の個体数を増やすため一部の牝牛には出産させる必要があるため

精肉としての牝牛は出産や繁殖をさせずに育てる必要があるため、発情期が訪れる場合もあります。
またストレスは味の低下に繋がるため、ストレスをかけないよう牝牛用に運動の時間や場所を確保する必要もあるでしょう。
畜産農家として、牛の個体数を増やすことも重要なため、すべての牝牛を精肉用として育てられない点も、流通量が限られる理由の1つです。
以上のように、牝牛の畜産はコスパ面が悪い傾向にあり、各畜産農家で飼育される頭数が限られる傾向にあります。

食べられる部位の大きさの問題

牝牛は雄牛よりも体が小さい個体が多く、さらに繁殖前の若い状態でと畜するため、体を大きくすることは難しい傾向にあります。
体が小さければ食べられる部位も限られるため、個体数を確保できても、出荷できる精肉の量は少ないといえます。
そのためコスパの問題は、牝牛の体が小さいことにも繋がるのです。

つまり飼育コストが掛かる一方で出荷量は限られれば、飼育する畜産農家が限られるだけでなく、価格も上げざるをえないといえます。
特に牝牛の希少部位に関しては、まさしく高級食材として重宝されるでしょう。

仕入れの問題

牝牛は体が小さく出荷量が限られるほか、飼育コストも掛かります。
一方で雄牛は体が大きくなりやすく、飼育におけるコストパフォーマンスに優れています。
そのため畜産農家としては、コスパの良い雄牛の飼育を採用する場合が多いです。
つまり畜産業界全体で見ても、牝牛よりも雄牛の飼育頭数の方が多く、この点も牝牛の希少性が高い理由の1つだといえます。

飼育頭数が少なければ、出荷されても競争率が高く安定して仕入れられるとは限りません。
安定供給が難しければ、食卓や飲食店に並ぶ機会も限られるため、「牝牛は美味しい」と知る人の数も少なくなるでしょう。

価格の問題

・飼育におけるコスパが悪い
・1頭あたりの精肉出荷量が少ない
・飼育頭数が少なく安定した流通が難しい

以上の理由をもとに、牝牛はコスパの悪さと希少性の高さから、価格が高騰しています。
特に卸売業や飲食店では、牝牛の美味しさは広く知られているため、質の良い牝牛が競売に掛けられれば、多くの買い手が付き価格はさらに高騰するでしょう。
そのためスーパーや一般家庭に牝牛が届くことは少なく、この点も牝牛の美味しさが広く知られていない理由の1つだといえます。

去勢牛とは何か

去勢牛とは、繁殖できないよう幼年のうちに生殖機能が取り払われた雄の牛を指します。
去勢することには、以下の目的があります。

・性格が穏やかになり飼育しやすくなる
・脂肪が付き体が大きくなりやすくなる

雄の牛は牝牛よりも体が大きくなりやすく、さらに去勢することにより脂肪が付き柔らかい肉質を目指せます。
つまり去勢させれば、体が大きく肉質は柔らかい、コスパの良い精肉を出荷できるのです。

もちろん肉質や脂肪の栄養価などの点で見れば、去勢牛ではなく牝牛に軍配が上がります。
去勢は雄牛を牝牛のように美味しい肉質に近付ける目的で行われるものではありますが、美味しさを追求するのであれば、牝牛を選ぶことが先決です。

去勢牛の流通量は多い

去勢牛の大きな特徴は、コスパが良く流通量が多い点です。
牝牛は肉質に優れており栄養価も高いですが、飼育頭数が少なく体も小さいゆえ、出荷量がごく限られてしまいます。
そのため希少価値も高く、牝牛の安定供給は難しいことが現状です。

しかし去勢牛は体が大きくなりやすく、気性も穏やかなため飼育の難易度が低く、1頭あたりの精肉の出荷量も多く確保できます。
畜産農家の観点で見れば、去勢牛を飼育・出荷した方がコスパが良いため、牝牛よりも去勢牛の方が流通量は多いです。
流通量が多く安定供給が可能な去勢牛は、スーパーや飲食店に多く並ぶだけでなく、販売価格も抑えられます。
つまり消費者や飲食店から見ても、去勢牛はコスパが良く手に取りやすい精肉だといえます。

美味しい牝牛を取り扱っているのは牛匠乙ちゃん

牝牛は美味しい一方で、希少価値が非常に高く簡単に手に入れることはできません。
特に消費者として牝牛の味を楽しみたい場合、競売で上質な牝牛を仕入れた精肉店や飲食店を利用して、牝牛を提供してもらう必要があります。
なかでもおすすめの精肉店として、牛匠乙ちゃんをおすすめします。

牛匠乙ちゃんは乙川畜産食品株式会社が運営する精肉オンラインショップです。
乙川畜産食品はたしかな目利きと豊富な取引先により、高品質で安全性に優れた精肉を、安定供給することを大切にしています。
牛匠乙ちゃんではこの乙川畜産食品の持つ精肉の仕入れルートにより、上質で美味しい牝牛も多く仕入れ、お客様のもとへとお届けしています。

創業48年の卸問屋直営である

牛匠乙ちゃんは昭和50年創業、2023年には創業48年になる老舗・乙川畜産食品直営の精肉オンラインショップです。
弊社では精肉の卸売とオンラインショップのほかに、直営焼肉店「焼肉乙ちゃん」を運営しており、新鮮で上質な牛肉をお客様のもとに直接お届けすることを大切にしています。
なかでも牛匠乙ちゃんの魅力を、4つのポイントでご紹介します。

・プロの目利きが毎日上質な精肉を厳選して仕入れ
・仕入れから加工流通まで行うからこその手に取りやすい価格
・豊富な取引ルートにより牝牛の希少部位の取り扱いあり
・上質な牝牛のギフト発送にも対応

牛匠乙ちゃんは充実の仕入れルートと仕入れから販売までワンストップ流通させているため、価格を抑えて上質な精肉をお届けできます。
さらに牛匠乙ちゃんではギフト発送にも対応しているため、大切な方に美味しい牝牛を贈りたいと考えている方も、ぜひ牛匠乙ちゃんをご利用ください。

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