焼肉を楽しむなら柔らかいお肉を選びたいところです。なぜ部位ごとに肉の柔らかさが変わるのか、柔らかい焼肉を楽しむにはどう焼くべきなのか解説します。自宅でのプロ級焼肉を楽しむコツや外食での頼み方、さらにおいしい食べ方も紹介しているため、ぜひ参考にしてください!
どの部位が一番柔らかい?柔らかい部位をトップ5で紹介
おいしい焼肉を楽しむなら、まずは柔らかい部位に注目しましょう。
焼肉で楽しみたい牛肉の柔らかい部位トップ5を紹介します。
ヒレ
ヒレは数ある牛肉の部位のなかでも最も柔らかいとされています。
ヒレは牛の腰周辺、内臓付近に位置し、牛が生きているなかでほとんど動かさない部位です。
ほとんど動かないことから筋肉質にならず、非常に柔らかくなめらかな舌触りの赤身肉を楽しめるでしょう。
「柔らかいお肉が食べたいけれど脂身は苦手」というのであれば、まず注目したい部位です。
サーロイン
希少部位としても知られるサーロインは、背中から腰にかけての肉であり、焼肉をはじめステーキやすき焼きなどさまざまな焼き料理に採用されています。
大きな特徴がきれいな霜降り肉であることで、焼くことで脂が溶け出しジューシーな味わいを楽しめます。
また脂により甘みが強い部位でもあるため、柔らかく甘みのある肉を楽しみたい方におすすめです。
リブロース
リブロースは牛の背中から腰、特にあばら骨周辺の肉を指します。
きめ細やかな肉質できれいなサシが入りやすいことから、口の中に入れるととろけるような食感を楽しめることが魅力です。
なめらかな味わいから焼肉はもちろん、ローストビーフやしゃぶしゃぶなどで採用されることも多いです。
肩ロース
肩ロースは肩から背中一帯の肉を指し、赤身と脂身がバランスよく含まれていることが特徴です。
そのため赤身のジューシーさと脂身の甘みやうまみの両方を楽しめるでしょう。
1頭あたりで取れる部位が多いことから、柔らかく美味しい焼肉を楽しみやすい一方で、比較的コストを抑えて購入できることも魅力です。
ただし部位によっては筋があるものにあたってしまう場合もあるため、注意して購入・調理してください。
カイノミ
カイノミは牛の肋骨周辺の部位で、店舗によってはバラ肉として提供している場合もあります。
解体した際に貝の身に似ていることが、カイノミの名前の由来です。
カイノミの大きな特徴は、ヒレとバラの中間のような味わいであり、程よく脂が乗っていながら柔らかい赤身肉を楽しめる点にあります。
1頭から1kg前後しか取れない希少部位でもあるため、店頭に並ぶことはほとんどありません。
自宅焼肉でカイノミを楽しみたい場合は、希少部位を取り扱っている通販ショップを利用するなど、購入方法にも注目してみてください。
柔らかい部位を見分けるポイントとは
肉は同じ部位でも、牛の品質や状態などにより、柔らかさやうまみに違いがあります。
自宅で柔らかくおいしい焼肉を楽しむなら、柔らかい部位を慎重に見分けましょう。
そのうえで押さえておきたいポイントが、以下の通りです。
・繊維がなるべく細かいものを選ぶ
・細かなサシが入り白ピンクに近いものを選ぶ
・牝牛であることを確認できるものを選ぶ
柔らかい部位は肉質で見極めることはもちろん、牝牛であることがわかる販売店の場合は牝牛を積極的に選ぶこともおすすめです。
牝牛(出産経験のないメスの牛)は肉質が非常に柔らかく、甘みが強いことが特徴です。
特に牛肉卸売通販のなかには、牝牛を積極的に仕入れ販売しているところもあるため、柔らかさやおいしさを重視して焼肉用の肉を購入する際は、ぜひ牝牛を選んでみてください。
サシがきめ細かく入っている
スーパーなどの量販店で柔らかい肉を見極めて購入したい場合は、サシがきめ細かく入っていることや繊維が細かいものを選ぶことがおすすめです。
牛肉は繊維が太いものほど硬く筋張った食感であり、繊維が細かいものほど簡単に噛み切りやすくなめらかな舌触りです。
また細かなサシが入った霜降り肉は、肉全体がきれいな白ピンクをしたものは、焼くと脂がとろけてしっとりと柔らかな食感を楽しめるでしょう。
量販店で実際に目で見て肉を選ぶ際は、肉の繊維の細かさやサシの入り方で柔らかい肉を見極めてください。
なぜその部位は硬い?科学的な背景を解説
肉は柔らかい部位や特徴を持つものを見つけられる一方で、さまざまな条件から硬く食べづらいものも存在します。
肉質が硬くなる原因を、2つのポイントでご覧ください。
筋肉繊維と脂肪の役割が肉の固さに影響している
肉が硬い原因として、筋肉繊維が多く脂肪が少ないことが挙げられます。
・筋繊維が多く太く入っている
・脂肪分が少なく赤身肉が多い
肉は筋肉繊維が太く脂肪分が少ないものであるほど硬い食感になりやすく、焼肉として調理すると、筋張っていてなかなか噛み切れないと感じてしまうでしょう。
特に筋肉質で赤身が多い肉は、タンパク質が多いという特徴もあります。
タンパク質は火を通すと収縮する特徴があり、これにより硬さが増します。
対して脂身は加熱すると柔らかくなるため、加熱によりとろけて肉をしっとりとさせます。
きめ細やかなサシが入った霜降り肉は、肉全体に程よく脂が乗り柔らかい食感を楽しめるでしょう。
年齢や部位ごとの特徴
肉の硬さは、牛の年齢や部位によっても変わります。
年齢の面では15歳を超えた牛は肉付きが悪く、筋繊維が硬くなりやすいとされています。
そのため畜産農家によっては、肉質が硬くブロック肉としても見栄えの悪い畜年数を重ねた牛は、ミンチ肉として出荷する場合もあるほどです。
また部位の面では、すねやネック(くび周辺)は肉質が硬くなりやすいとされています。
すねやネックは牛が生きているなかでよく動かす部位のため、筋肉が発達し筋繊維も太くなる傾向にあります。
これらの部位は家庭での調理が難しいことから、飲食店などに流通し、煮込み料理など肉が柔らかくなりやすい料理に使われることが多いです。
自宅での焼肉が硬くなる?プロ技で解決!
自宅で肉を調理するとなぜか硬くなってしまう…そうお悩みの方もいるのではないでしょうか。
肉は柔らかい部位を購入していたとしても、調理方法が間違っていれば火を通すことで硬くなってしまう恐れがあります。
その理由と、肉をおいしく柔らかく焼くためのプロの技をご覧ください。
家で実践!プロの焼き方と調理のコツ
・焼きたい肉を常温に戻しておく
・筋繊維に包丁を入れて断ち切っておく
・肉を叩いて筋繊維を断ち切っておく
・余熱も活用して火にかける時間をなるべく短くする
肉は加熱時間が長ければ長いほど、タンパク質が収縮し水分も抜けてしまうため、短時間で焼き上げられるよう肉を冷えた状態で焼かないことが大切です。
硬い肉は筋繊維がしっかりと入っている特徴があるため、包丁を入れたり叩くことで筋繊維を断ち切っておくのもおすすめです。
実際に加熱する際のポイントは、タンパク質が収縮しすぎないようなるべく短時間で焼くことです。
薄くスライスされた焼肉用の肉であれば食べる直前に焼くほか、ステーキ肉など厚みのあるものなら、表面に焼き色を付けたあとはアルミホイルに包んで余熱で中まで火を通すのも良いでしょう。
失敗しない!絶品タレとの組み合わせ
自宅焼肉を楽しむなら、市販の焼肉のタレは定番です。
市販のタレでも十分に美味しく焼肉を楽しめますが、さらに味や柔らかさにこだわるなら、肉を焼く前にタレで漬け込むのもおすすめです。
漬け込みにより柔らかい焼肉を楽しむうえで押さえておきたいこととして、肉のpH値が挙げられます。
肉はpH値が低い(酸性に近い)ほど柔らかくなりやすいため、肉よりもpH値の低い食材や調味料を使ったタレに漬けておくことがおすすめです。
・赤ワインや料理酒、ワインなどのお酒(醸造酒)
・玉ねぎ
・塩こうじ
タッパーやジップロックに肉と以上の食材や調味料を入れて軽く漬け込むことで、下味も付いてより柔らかく美味しい焼肉を楽しめるでしょう。
外食で失敗しない!焼肉店での柔らかい部位の頼み方
実店舗で焼肉を楽しむときも、工夫次第で柔らかい肉をオーダーできます。
特別な日においしい焼肉店で食事をしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
価格と味のバランスを取る注文のコツ
・肩ロースなど柔らかく価格帯が安いものを積極的に注文する
・ねぎ塩や塩こうじなどで下味を付けたメニューにも挑戦してみる
・ハラミやホルモンなどを挟んで食感の違いを楽しむ
肩ロースをはじめ、柔らかく価格帯が安いものはコスパ良く柔らかい焼肉を楽しむうえでまず注文したい部位です。
ヒレやカイノミなど柔らかい部位のなかには希少なものもあるため、少しずつ頼んで食べ比べてみるのも良いでしょう。
また焼肉店によっては、ねぎ塩や塩こうじなど肉のpH値が下がる食材で下味を付けたものもあり、合わせてチェックするのもおすすめです。
初めての店でも失敗しない、安全なオーダーは?
・聞き馴染みのない希少部位ばかりを頼まない
・あっさり系の味付けの肉から頼む
希少部位ばかりをオーダーしていると、なかには味わいの近いものばかりを選んでしまい、おいしいはずの希少部位のうまみを特別に感じられない恐れがあります。
例えば柔らかい部位の1つであるカイノミはあばら骨周辺のバラ肉で、近い部位にカルビがあります。
同時に頼むと風味の違いをあまり感じられない場合があるため、希少部位はなるべくどの部位か把握したうえで頼みましょう。
また焼肉は味付けが濃いものや脂っこいものを先に頼むと、あとから食べるあっさり系の味わいの肉が物足りなく感じる恐れがあります。
そのためあっさり系の味付けの肉から頼み、味わいの違うものを交互に食べていくなど、味の変化を楽しめる順番を工夫するのもおすすめです。
柔らかい部位、正しくはどう食べる?
柔らかい部位を焼肉でおいしく食べるなら、よりおいしく食べるための工夫を知っておくことも大切です。
柔らかい部位をおいしく食べる工夫について解説します。
柔らかい部位をより美味しく食べる方法
・高品質で鮮度の高い肉を選ぶ
・牝牛の肉を積極的に選ぶ
・品質が落ちないようなるべく早く食べる
・肉に火を通しすぎずサッと焼き上げる
高品質で鮮度の高い肉を選ぶことはもちろん、牝牛をはじめ肉質が柔らかいものを選ぶこともポイントです。
また高品質な肉を自宅で食べるなら、鮮度が落ちないうちに食べるほかサッと短時間で焼き上げてタンパク質の収縮を防ぐことも欠かせません。
肉をおいしく柔らかく食べるためのポイントを押さえて、特別な日の自宅焼肉をさらに楽しんでください。
食材とのベストマッチな組み合わせ
焼肉は市販のタレだけでなく、さらに肉の味や柔らかさが引き立つ薬味や副菜も用意しておきましょう。
・レモンや玉ねぎ、ネギを使った薬味
・レタスやサンチュを使ったサラダ
・食感も楽しいカクテキやきゅうりのキムチ
・さっぱり食べられるもやしナムル
肉の柔らかさを楽しみたいからこそ、さっぱり食べられるレモンや玉ねぎなどの薬味はもちろん、食感が楽しい野菜を用意するのもおすすめです。
さっぱりとおいしく食べられるため、脂っこくなった口の中を洗い流しながら、柔らかい肉を存分に楽しめるでしょう。
柔らかい部位の牛肉を自宅でも食べたい時は
自宅で柔らかい部位の牛焼肉を食べたいのであれば、おいしい肉を扱っている販売店を利用することが大切です。
しかし牝牛や希少部位の家庭用肉は、一般的なスーパーや精肉店ではなかなか店頭に並んでいません。
そのため牝牛や希少部位を狙って購入したいのであれば、上質な肉を扱っている牛肉卸売業が営む精肉通販がおすすめです。
・通販なので自宅まで直接肉を届けてくれる
・牝牛や希少部位を自分で指定して購入できる
・販売店を介さないためコストを抑えて購入できる
卸売り通販は高品質で店頭ではなかなか見かけない肉を手軽に購入できることが魅力です。
柔らかい部位を購入して自宅焼肉を楽しみたい方は、ぜひ通販の利用を検討してみてください。
おすすめは乙ちゃんの通販
牛肉卸売通販を利用するなら、牛匠乙ちゃんがおすすめです。
・目利きのプロが高品質な牝牛を随時仕入れている
・卸売市場から解体、発送までスピーディに対応している
・希少部位を指定して注文できる
牛匠乙ちゃんは牛肉の卸売業直営の精肉通販ショップで、目利きのプロが卸売市場で日々牝牛を仕入れ、通販や店舗に直接おいしい精肉を届けています。
通販購入の際は希少部位を指定して注文できるため、高品質な牝牛の柔らかい部位をピンポイントで狙って注文できるでしょう。
自宅でおいしく柔らかい肉を楽しみたい方は、ぜひ牛匠乙ちゃんをご利用ください。
牛肉の柔らかい部位を理解して焼肉をもっと楽しくしましょう!
牛肉の柔らかい部位として、ヒレやリブロース、サーロインなどさまざまな部位が挙げられます。
以上の部位は筋繊維が少なくほどよく脂が乗っているため、なめらかで柔らかい舌触りだけでなく、肉のうまみも存分に楽しめるでしょう。
牛匠乙ちゃんでは柔らかくおいしい牝牛の焼肉セットを通販ショップでお届けしています。
部位を指定して注文できるため、部位選びから焼き方までこだわって自宅焼肉を楽しみたい方は、ぜひ牛匠乙ちゃん通販ショップを覗いてみてください。